夜の部「酒とめし どんたむれんじゅ」が目標としているのは東京の鍵屋さんです。
店の雰囲気は全く違う。
でも、あそこに根付く精神というか心意気というか、とにかくあそこに漂う「ここで酒を呑む、ここで酒を楽しむのだ」という雰囲気(「雰囲気」というと軽いんだよなぁ。でも他の言葉が思いつかない)をうちの店でも持ちたい。
鍵屋さんに行ってみたことはあるけど、正直言って肴は特別なものではない。
北海道の、「ごちそう」がたくさん並ぶような居酒屋に比べれば「つまんない」と言えるかも。(ごめんなさい)
でも、酒を呑みに来てるんだからそれでいいと思う。
冷奴、煮奴、味噌おでん…。
酒場、居酒屋だからね、酒を呑みに来てるんで、話をしに来てるんで、酒と会話(友人と店主と)がメインだ。
うちも、そういう店でありたい。
まあ、そもそも私に「ごちそう」を出せる技術がないんだけどさ。
そして、私自身が「ご馳走はもういいよ」と思っているということもある(といっても1年に1回か2回くらいハレの日に御馳走は食べたいな。お寿司とか)。
うちの店が成熟するに連れ、メニューは順次減らしていきたいなと思っています。
SNSに料理をアップするのもできるだけ早く止めたい。(たいした料理でないし)
しっかりした、ご飯のように味のある日本酒を中心に、美味しいお酒をどうってことない肴と会話で楽しむ。
そういう店になりたいなと思っています。